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おばはんの体育な日々

おばはんの体育な日々

鳥取マラソン2008

鳥取マラソン 2008


 日時:平成20年3月16日(日) 天候:概ね晴れ、暑い、風は弱い

 ゴールタイム  4時間07分17秒 

 ラップ(5km毎) (0.06) 23.39 22.45 × 48.50 24.52 28.17 33.26 43.25 21.55

 「鳥取マラソン2008」に参加した。
 昨年までこの時期に開催されていた「日本海マラソン」と「湖山池ハーフマラソン」を統合してリニューアルした、第1回の大会だ。
 今季は故障もあって悩んだのだが、日本海マラソンでは昨年ベストが出て相性のいい大会だったので、締切ギリギリに参戦を決意してエントリーした。
tottorimmap.jpg

 コースははじめてのコースで高低図もなくてよくわからないのだが、湖を一周するということであまり高低差はないらしい。風さえ吹かなければいいコースだろう。リニューアルして参加者が増えるのかと思ったが、フルの参加者は800人あまり、今まで同様ストレスなく走れそうだ。
 スペシャルドリンクは受け付けない、ということなので、公式エイドで充分置いてくれるのを期待する。

 それまでの寒い冬が突然終わり、春の陽気。暑いのは苦手で暑いときはよく脚が攣るので、一抹の不安を抱きつつ、当日を迎えた。
 レース運びの細かいシナリオは特には書いていないが、暑くなりそうなので、キロ5分ペースで3時間30~40分ぐらいで帰ってこられればなというところだ。

<スタートまで>
 
 早朝3時半に家を出た。スタートがこれまでより2時間も早くなったし、それでも峠に雪があるかもしれないというので余裕を持って。家を出る前に、赤飯のおにぎりをひとつ。
 峠道に雪はまったくなく、順調に走行、会場に6時過ぎに着いてしまった。
 受付開始まで時間があるので、駐車場でパンとコーヒーの朝食を摂った。

 7時になり、受付を済ませ、更衣。
 外に出てストレッチやらアップを少し。出店でおろち用にニューバランスのW964(5,600円)を買った。
 
 発着の布施陸上競技場、スタート前。

tottorihusestadium.jpg

 ウェアは、長袖シャツに長タイツ(CW-X)、薄手の手袋に黒のキャップ。
 ウェストポーチに、パワージェル2本、痙攣対策に梅丹と芍薬甘草湯も携帯。

 スタート1時間前に、ヴァームを飲み、痙攣の予防に梅干1個と芍薬甘草湯も一服。
 
 スタート前にトラックのゴールラインをまたぐことで、最終エントリーが確認される。
 レース装束になっていざ、と思っていたらかなんぼさんtsuka13jpさんに声をかけられた。お二人とも想像通りの好青年だった。かなんぼさんは制限時間内完走、tsukaさんはサブフォー、私はサブ3.5(40分は中途半端なので30分と公言)、それぞれの目標に向かって健闘を誓い合った。

 1時間間隔の目標タイム別のプラカードに従って整列、目標だからいいかと思い「目標3時間」の後ろのほうに並んだ。

 9:00 スタート。スタートラインまでのロス6秒。

★0~5km  23.45
 これまでとは逆に西に、湖山池湖畔の道を吉岡温泉へ向かう。
 スタート時は曇っていてあまり暑くなかったせいか、想定より速いペースで5kmを通過した。昨年途中まで並走して私のほうが先着した鳥取の女性ランナーSさんが、すごく速いペースでどんどん先に行ってしまうのにつられたみたい。

★5~10km  22.45
 折り返してtsukaさんとすれ違う。
 日が照ってきて暑くなってきたが、そのまま走ってしまう。昨年の優勝者Nさんの背中が近くに見えるので、速過ぎるのはわかっていたのに。
 各給水ではドリンクを欠かさず摂った。

★10~15km  取り損ね
 かなんぼさんとすれ違う、まだ元気そう。
 左折して鳥取大学方面へ。
 うら若きころ住んでいた懐かしいあたりだが、そのころの面影はまったくない。ウン十年経てばしかたないかな。まったく見覚えのない景色に戸惑いつつ走っていて、15kmの標識を見落とした。

★15~20 km  48.50
 ますます日差しが強くなってきた。線路をまたぐ高架を通過するので、やや上り。
 20km手前からまた湖山池湖畔の道になる。湖の向こう正面には雪をいただいた山々も見えて、なかなかいい眺めだ。
 このころはまだ余裕あり。
 
★20~25km  24.52
 中間点を1時間40分台で通過した。どう考えても速過ぎ。
 もう一度吉岡温泉方面へ行って、折り返す。

★25~30km  28.17
 25kmを過ぎたあたりで、脚に攣りそうな予感が。
 ペースを落として、給水ドリンクを充分に摂る。梅丹を6粒噛み砕く。

★30~35km  33.26
 予感が本感に。右脚フクラハギから攣った。
 立ち止まって屈伸するが治まらず、しばらく歩く。ヨチヨチ走り出すとまた攣る。
 エイドで芍薬甘草湯を飲み、バナナを一切れいただき、ドリンクを全部飲むが事態は好転しない。
 この期間の後半は歩いたり走ったり。

★35~40km  43.25
 歩いていても痙攣が治まらなくなった。
 折り返してからは全部歩く。攣りながら歩く。前に進まなければ終わらないから。
 tsukaさんとすれ違ったのは歩いているときだったかなぁ。こんなにブザマに歩いていたら後ろから追いつかれるなぁと思えども、これ以上どうすることも出来ず、ただただ歩く。
 
★40~ゴール 21.55
 40km地点で時計を見て、あと2km何とか走ったら4時間は切れるかもしれないと思い直し、左折して広い道路に出る手前から何とか走り出した。曲がったところでかなんぼさんとすれ違い、「ゴールできそうだ」と手を上げてくれたけど、ボロボロの脚を運んでいる状態では愛想良くエールを返せず、申し訳ないことをした。
 200mぐらい走ったろうか、ガソリンスタンドの前で、両脚を強烈な痙攣が襲い、道に倒れた。フクラハギの筋肉が痙攣して波打っている。痛みにもだえてる傍らを、たくさんのランナーが通り過ぎていく。誰も助け起こしてくれない、声もかけてくれないのは幸いだった。多分5分くらいは倒れていただろう、何とかましになったので立ち上がって歩き出した。
 あと1キロの標識を横目で見ながら歩く。競技場に入ったら歩くのは格好悪いな、何とか形だけでも走りたい。
 競技場の入り口手前から、形だけ走る。ストライド20cmではとても走っているとは言えないが、本人は走っているつもり。トラックを1周と1/4、懸命に走る、あの痙攣が襲ってこないことを祈りながら走る。400mがとてつもなく遠い。
 ゴールラインを越えた時は、命が助かった気がした。
 時計を止めるのも忘れた。

<ゴール後>
 
 ゴールラインの先で、水をもらう。コップいっぱい飲み干して、しばらく座って休む。
 痙攣が充分治まったのを確認してから更衣に向かった。普通に歩ける、よかった。
 
 更衣を済ませてから、ゴール付近に行ってみるとtsukaさんと出会えた。同じく撃沈だったそうだ。
 時間の都合でかなんぼさんのゴールを見届けることが出来ないのは、とても心残り。
 帰り道は足を引きずらずに歩けたのは幸いだった。

08tottorisankasho.jpg
 参加賞Tシャツ(リニューアルして速乾素材になったが、スポンサーのロゴがやけに大きい)と完走証(自筆式ではなくなった)。


 お話にならない撃沈だった。
 痙攣で撃沈すると「あの時もっと頑張ればよかった」という後悔の念にさいなまれずにすむ。これ以上どうしようもないからだ。
 しかし痙攣を避ける手立てを真剣に考えねばならないのは確かだ。攣ってしまえばもう沈没はまぬかれないのだから、攣る前に予防しないといけない。
 予感を感じるもっと前に気づいて、もっとスピードを落とす、給水をもっとたくさんしっかり摂る・・・そもそも暑いときは突っ込まない、が一番でしょうか。
 


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